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御挨拶

「薬理学研究から次世代医薬品の創製へ」

 この度、第133回日本薬理学会関東部会を、平成27年10月10日(土)に柏の葉カンファレンスセンター(千葉県柏市)で開催させて戴くことになりました。

 薬理学は、薬学の基礎と臨床との間をうめる学問で、作用点に達した薬物が示す作用と作用発現のメカニズム(作用機序)を明らかにして、薬物治療に科学的根拠を与える役割を果たして参りました。近年は、新しい研究技術や再生医療などの先端医療技術も取り入れて、元来得意とする統合的な捉え方に分析的解析を加えて、新しい概念に基づいた薬の開発にも貢献しております。この過程で、作用機序の解明に基づく多くの創薬シーズが蓄積されておりますが、ともすればそのまま埋もれてしまうシーズを、関連学問領域、例えばDDS製剤学で蓄積されている知識を取り入れて臨床で使用できる医薬品に育てようという思いを込めて、本部会のテーマを「薬理学研究から次世代医薬品の創製へ」と致しました。

 関東部会には多くの大学、企業、官公庁が所属しており、まさに産官学一体となった学術交流が可能です。今回は、一般演題の口頭発表とポスター発表に加えて、次世代医薬品創製に繋がるようなミニシンポジウムを企画しております。また、学部学生や大学院生の積極的な発表を促すために、本部会の伝統となっております Young Investigator’s Award (YIA) を授与する予定でおります。

 実り多き部会となりますよう、皆様の御参加をお待ち申し上げます。10月10日に柏の葉でお会いできることを楽しみにしております。

 

2015年7月7日

 

第133回 日本薬理学会関東部会

部会長 岡 淳一郎

(東京理科大学薬学部薬理学研究室 教授)

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